白内障とは?
眼は、角膜(眼の窓で涙に覆われている)や網膜(光を受け取り色や形を識別する)など、たくさんの部位からできています。その中で、近くを見る時と遠くを見る時で厚みを変えられるレンズの役割を果たしているところが水晶体です。
白内障は、この水晶体が濁ることで光が網膜にまで十分に通過しなくなってしまう病気です。原因のほとんどは老化ですが、糖尿病や眼の怪我、ステロイド剤の服用、その他の病気などによって引き起こされることもあります。
50歳になると50%の方が発症し、90歳になるとほとんどの方が白内障になっています。進行の程度は人によって様々ですが、誰もがいつかは白内障になります。一部の人だけがなる特別な病気ではないということを知っておいてください。
白内障の症状
白内障になると、以下の症状が出てきます。
白内障が進行すると、緑内障やぶどう膜炎などを併発することもあります。上記の症状に当てはまる方は、早めに検査を受けて下さい。
白内障の治療
進行を遅らせると期待される目薬もありますが、進んだ白内障には手術が必要です。
但し、白内障になった方全員が手術を受ける必要があるわけではありません。仕事や家事、レジャーなどの趣味、そして歩く、読む、運転するといった日常生活に支障を感じ始めたかどうかが重要です。同じ程度の白内障でも、人によっては手術が必要であったり、別の人の場合は手術がまだ早いということもありえます。乱視があるか、他の眼の病気はあるか、糖尿病などの全身疾患はあるかといったことも考慮して、手術の必要性や手術の効果が期待できるかを判断する必要があります。
治療が遅れると…
白内障の手術は、適切な時期に行うことが重要です。最適な時期を過ぎて進行してしまうと、手術時間が長くなり、患者さんの負担が増えて術後の結果にも違いが生じてしまう場合があります。
見え方が気になる方は、早めに定期的な検査を受け始めて、最適な手術のタイミングを見逃さないようにしましょう。
白内障の症状
白内障の症状については、こちらをご覧ください。